梅雨で過ごしにくい日が続いていますが、みなさま、いかがお過ごしでしょうか。
獣医師として仕事をしていると、動物にはそれぞれ運命の病気が待っているという気がします。その子の人生の最後、命に関わる病気です。
犬や猫を飼い始める時に、覚悟しなくてはならないことがいくつかありますが、そのひとつとして、その種によって罹患しやすい病気があることを認識していないといけません。
例えば小型犬やキャバリア、純血種の猫は心臓病になりやすかったり、また、皮膚炎になりやすい犬種もあります。
ゴールデンレトリバーは多種多様な腫瘍になりやすいといわれますが、とうとう、我が家のハノンも腫瘍ができてしまいました。鼻腔内腫瘍です。
麻酔下で、生検をしましたが、確定診断には至りませんでした。
発見からもうすぐ2ヶ月になりますが、6月に入ってから急速に病状が悪化し、自ら食べることは殆どなく、カリカリに痩せてしまって、毎日生きているのがやっとの状況です。
本人がつらい、しんどいことは痛いほどわかるのに、してあげられることは本当に限られていて、心苦しい毎日です。
でも、今ハノンに寄り添って介護する時間が待てていることに、本当に感謝です。
しんどい中でも、ハノンが家族と一緒にいて、心が休まる瞬間があってくれたらいいな、と思って、これも、最初に覚悟したことのひとつですが、最後まで責任を持って寄り添っていきたいと思います。