生殖器系の病気の予防になり、しつけがしやすくなります。
予防できる病気は、オスは精巣腫瘍、前立腺肥大、会陰ヘルニア(脱腸)、肛門周囲腺腫など。メスは卵巣腫瘍、乳腺腫瘍、子宮蓄膿症などです。
しつけに関しては、生殖本能のコントロールが関係してきます。
生殖はとても強い本能で、発情状態にあるとき(女の子は半年に1回程度、男の子はほぼ一年中)は、欲求不満で衝動的になるためにコントロールが難しくなります。避妊・去勢手術をすることによって、他の犬への過剰な関心が薄れるため、飼い主への集中力が増し、強い絆を築きやすくなります。
全身麻酔や、手術に関するリスクがある、手術後に太りやすくなる、また病気でない健康な組織を切除しなくてはならないことなどです。
発情が来ると、オスもメスも昼夜問わず大きな声で鳴いてしまうようになり、特にオスは家中に尿によるマーキング(スプレー)をするようになります。外に出たがるようになり、外に出すことで他の猫とケンカをしてひどいけがを負ったり、猫エイズなど恐ろしいウイルスに感染する可能性が高くなります。
手術をすることで、このような生殖活動から生じるトラブルを避けることができます。また、メスの場合、早期に避妊することにより、乳腺腫瘍の発生率を下げることができます。猫の乳腺腫瘍は非常に悪性率が高く、予後が悪いことが多いとても怖い病気です。
麻酔・手術によるリスク、太りやすくなる、また病気でない健康な組織を切除しなくてはならないことなどです。